孤高のミニバン「デリカD:5」検討中なら一緒にチェックするべきライバルは?
掲載 carview! 文:山本 晋也 90
掲載 carview! 文:山本 晋也 90
三菱「デリカミニ」と言えば、現時点で今年最大級に注目の軽自動車のブランニューモデルでしょう。「デリカ」という名前にはスライドドアのミニバンかつ、クロスオーバーSUVの走りも兼ね備えたイメージがあります。スライドドアとSUVブームの日本市場にとって最強のブランド力を備えているわけです。
そんなデリカシリーズの長兄が「デリカD:5」。現行モデルは最高出力145psの2.2Lディーゼルエンジンと4WDを組み合わせた本格派のパワートレインを搭載し、SUV+ミニバンというキャラクターを前面に押し出しています。
それだけに“ライバル不在、唯一無二のSUVミニバン”的に紹介をされることが多く、デリカを検討するユーザーが他モデルを意識することはあまりないのかもしれません。
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そんな孤高の存在のデリカD:5にも、実はガチンコで比較したくなるライバル車は存在しています。そのひとつが、フランスから上陸したばかりの、「プジョー リフターロングGT」です。
近頃はやりのフレンチミニバン、その中でもSUVテイストをもつユニークな存在として知られるのがリフターです。もともと2列シート仕様だけのラインナップでしたが、最近になってロングボディの3列シートバージョンが登場しました。
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ボディサイズを比べると、次のようになっています。
デリカD:5|全長4800×全幅1795×全高1875mm
リフターロング|全長4760×全幅1850×全高1900mm
長さ・幅・高さのどれもサイズ感はそれほど変わらないことがわかります。さらにSUVらしいオフロード性能の期待値を上げる最低地上高については、デリカD:5 が185mmで、リフターは180mmと互角です。
パワートレインを比べると、リフターはFF(前輪駆動)だけの設定で、エンジンは1.5Lディーゼル(130ps/300Nm)と、デリカD:5 (145ps/380Nm)に対して少々物足りない感もあるかもしれませんが、300Nmの最大トルクは充分で、日常使用で感じられる力強さは案外互角といえるでしょう。
トランスミッションは両車とも8速AT。デリカD:5が4WDロックを含めたドライブモードをもっているように、リフターもアドバンスドグリップコントロール機能を備えています。ちょっとしたオフロードであれば十分な走破性を示してくれるのも、デリカD:5のライバルと成り得る点でしょう。
また、リフターロングは455万円、デリカD:5は400万1800円~457万7100円なので、予算感でもリフターロングは比較対象となるのではないでしょうか。
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国産モデルでデリカD:5のライバルを探すのであれば、もっともふさわしいといえるのが「マツダ CX-8」です。こちらは典型的なクロスオーバーSUVフォルムですが、3列シートで、2.2Lディーゼルエンジンを搭載しているという点ではデリカD:5と共通点があります。
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ボディサイズを比べると、次のようになっています。
CX-8|全長4925×全幅1845×全高1730mm最低地上高も200mmと十分に確保されています。2.2Lディーゼルエンジンの最高出力は200ps、最大トルクは450NmとデリカD:5(145ps/380Nm)と比べてアドバンテージがあるのも魅力といえるかもしれません。
CX-8の価格帯は幅広いのですが、デリカD:5のライバルとしてもっともふさわしいのは「XD グランドジャーニー」でしょう。ディーゼル+4WDのパワートレインには専用にオフロードモードをもつMiドライブが備わり、クロカンテイストを強めた外観となっています。
XDグランドジャーニーのメーカー希望小売価格は438万2400円。価格帯としてもデリカD:5(400万1800円~457万7100円)と同じ感覚で比べられるのは、前述したリフターロングGTと同様です。
・・・デリカD:5を購入検討される際には、こうしたライバルとカタログスペックや細かな装備、内外装の好みなどを比べてみてはいかがでしょうか。
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